「Claude Code研修って、実際には何をするんですか」
研修の問い合わせで一番多い質問です。案内ページには「業務ツールを作れるようになる」と書いてある。でも、2日間で具体的に何をして、何が手元に残るのかは、外からは見えません。
この記事では、当メディアの運営会社でプログラミング未経験の社員向けに組んでいる、入門コース2日間12時間の時間割をそのまま公開します。ほかの会社のClaude Code研修を比べるときの物差しにも使ってもらえるはずです。
前提 受講者はコードを書かない
最初に断っておくと、この研修では受講者にプログラミング言語を教えません。
Claude Codeは、日本語で「こういうツールを作って」と伝えると、AIがプログラムを書いて動かすところまでやる道具です。受講者が身につけるのは、作りたいものを言葉にすること、AIの確認画面(「このファイルを書き換えていいですか」と聞いてくる画面)を読んで判断すること、うまくいかないときに直し方を頼むこと、の3つです。
研修の時間配分も、説明15%、講師の実演15%、受講者の演習70%にしています。聞いている時間より、手を動かしている時間のほうがずっと長い設計です。Claude Codeそのものの説明は別の記事にあります。
1日目の午前 道具に慣れて、頼み方を覚える
1日目は9時に始まり、最初の30分は自己紹介と2日間のゴールの確認です。
続く1時間で、Claude Codeの起動と画面の見方をそろえます。研修の前には、各自のパソコンへのインストールと、会社で契約したClaudeのアカウントの準備をお願いしています。それでも毎回、何人かが止まります。会社のパソコンのセキュリティ設定で起動できない、ログインの画面が出ない、といった理由です。最初の30分の手順は、研修前に配る資料にもしています。
10時45分からの75分は、指示の出し方です。「売上を集計して」と「担当者ごとに売上を合計して、多い順に並べた表を新しいファイルで作って」では、返ってくるものがまるで違います。同じ依頼を受講者に書いてもらい、結果を並べて見比べます。
1日目の午後 Excelの定型作業を自動化する
昼休みのあと、13時から90分かけて、Excelの定型作業を自動化します。題材は、毎月の売上表から担当者別の集計表を作る、のような作業です。
ここでの約束は、受講者が自分の業務から題材を持ってくることです。サンプルの練習問題だけで終わると、研修の翌日に「で、自分の仕事では何に使えば」で止まってしまいます。実データは使わず、形だけ同じダミーのファイルを事前に用意してもらいます。
14時45分からは、簡単なWebページを1つ作ります。社内の連絡先一覧や、備品の貸し出し表のような、ブラウザで開ける小さなページです。16時から30分で、その日に作ったものを見せ合って終わります。
2日目 自分の題材で1つ作り切る
2日目は、前日に覚えたことを使って、自分の業務の題材で1つ作り切る日です。
午前は、作るものの仕様を言葉にする時間を長めに取ります。何を入力して、何が出てきて、どんなときに失敗とみなすか。これを書き出してからClaude Codeに頼むと、やり直しの回数が目に見えて減ります。
午後は作る時間です。エラーが出たら、まず「このエラーを直して」と頼む。それでも直らなければ、何をしようとしたかを説明して聞き直す。講師はすぐに答えを言わず、この順番を踏めているかを見て回ります。研修が終わったあと、一人で困ったときに使うのはこの手順だからです。
最後の1時間は発表です。2日間の研修は、受講者の手元に自分の業務用のツールを少なくとも1つ残すことを目標に組んでいます。
研修の中で失敗したこと
時間割は最初からこの形だったわけではありません。
初期の研修では、1日目の午前に、AIの仕組みやプロンプト(AIへの指示文)の型を座学で1時間半教えていました。受講後のアンケートで一番評価が低かったのがこの時間です。「話はわかったが、何に使えばいいかわからなかった」という声が多く、翌月に使い続けていた人も少なかった。
いまは、仕組みの説明は演習の合間に、必要になった場面で数分ずつ挟むだけにしています。
この変更は、助成金の面でも意味がありました。2026年8月の改正で、人材開発支援助成金の事業展開等リスキリング支援コースでは、業務への具体的な適用を伴わない汎用的なプロンプトの訓練が対象外と明示されました。研修を業務の題材で組むことは、受講者のためだけでなく、制度の要件の面でも外せなくなっています。
ほかのClaude Code研修と比べるときに見るところ
研修を選ぶとき、時間割を見せてもらえるなら、次の点を確認してください。
- 受講者が自分のパソコンで操作する時間が、全体の半分以上あるか
- 自社の業務を題材にできるか、それともサンプルだけか
- 初日の冒頭で、全員が起動できるまでの時間を取っているか
- 研修後に質問できる場や期間があるか
外部のセミナーを選ぶ視点は、別の記事でも書いています。
当メディアの運営会社のClaude Code研修は、半日の無料体験から受けられます。この記事の時間割を、御社の業務に合わせて組み替えてお出しします。





