Claude Codeのセミナーに出たのに、翌日になったら何もできなかった。
研修の申し込みの相談で、この話を何度か聞きました。聞いてみると、出たのは90分のオンライン説明会で、画面の向こうで講師が操作するのを眺めて終わった、というものです。説明会としては悪くない内容でも、使えるようになりたい人には合っていなかったわけです。
私はClaude Codeのセミナーや研修を開く側にいます。その立場から、申し込む前に見ておくと外れにくい点を書きます。
Claude Codeのセミナーは大きく3種類ある
いま見かけるClaude Codeのセミナーは、だいたい次の3つに分かれます。
1つ目は、無料のオンライン説明会です。ツールの概要や事例を紹介する形式で、主催は研修会社やSIer(システム開発を請け負う会社)が多い印象です。全体像をつかむには向いていますが、手を動かす時間はほとんどありません。
2つ目は、有料のハンズオンです。ハンズオンは、参加者が自分のパソコンで実際に操作しながら進める形式のことです。数時間から1日で、インストールから簡単なツール作りまでをやります。
3つ目は、会社単位で開く研修です。題材を自社の業務に合わせられるのが特徴で、日数も料金も幅があります。
どれが良い悪いではなく、目的で選ぶものです。「上司に説明できる程度に知りたい」なら1つ目で十分。「明日から自分で使いたい」なら2つ目以降が必要です。
申し込む前に確かめたい4つのこと
案内ページを読むときに、私が見るのは次の4点です。
まず、自分のパソコンで操作する時間があるか。「デモ」「紹介」としか書かれていなければ、見るだけの会だと考えてください。
次に、インストールを当日に含むか。Claude Codeは、パソコンへの導入と最初のログインでつまずく人が多いツールです。研修では、事前の案内どおりに準備してきた人でも、毎回何人かが会社のネットワーク設定などで止まります。当日の時間に含まれているか、事前に手伝いがあるかで、残り時間の使い方が変わります。
3つ目は、契約が要るかどうか。Claude Codeを使うには、ProやMax、Teamなどの有料の契約か、APIの契約(使った量だけ払う、開発者向けの契約)が必要です。Claudeの無料プランのアカウントでは、Claude Codeは使えません。セミナー側でアカウントを貸すのか、自分で契約していくのかは事前に確認してください。
4つ目は、終わった後に質問できる場があるか。家に帰って一人で触ったときに出る疑問のほうが、当日の疑問より多いからです。
無料で独学するならAnthropic Academyから
セミナーに出る前に、あるいは代わりに、公式の無料講座を試す手もあります。
Claude Codeを作っているAnthropic社が運営するAnthropic Academyには、Claude Codeの使い方を扱う「Claude Code in Action」という講座があります。無料で受けられ、最後に理解度を確かめるテストがあります。説明は英語なので、翻訳機能を併用しながら進めるのが現実的です。
独学、動画、研修のどれで学ぶかの選び方は、別の記事でもう少し広く比べています。
開く側として失敗したこと
自分の失敗も書いておきます。
最初にClaude Codeのハンズオンを開いたとき、3時間の予定のうち、最初の1時間半がインストールとログインで消えました。参加者のパソコンのOS、会社のセキュリティソフト、プロキシ(社内からインターネットに出るときの中継の仕組み)の設定がばらばらだったからです。後半の「ツールを作る」時間はほとんど取れず、アンケートには「説明会と変わらなかった」と書かれました。
それ以降は、事前に動作確認用の手順を送り、当日の冒頭15分で全員の起動を確認してから本題に入るようにしています。セミナーを選ぶ側から見ても、「事前準備の案内が丁寧かどうか」は当日の中身を測るよい目印になります。
社内でセミナーを開くなら
外のセミナーに何人かを送るより、社内で1回開いたほうが早い場面もあります。
扱うデータを社内のものにできること、同じ業務の人同士で質問し合えること、終わった後も社内で相談相手が残ること。この3つは外のセミナーでは得にくいものです。逆に、社内に教えられる人がいないなら、外部の講師を呼ぶことになります。
社内で勉強会として回す場合の進め方は、別の記事で詳しく書いています。
迷ったら、手を動かす時間で選ぶ
Claude Codeのセミナー選びで迷ったら、案内ページの時間割を見て「参加者が自分で操作する時間」を数えてください。それが全体の半分以上あれば、少なくとも翌日に何もできないということにはなりにくいです。
当メディアの運営会社でも、プログラミング未経験の方向けに、半日の無料体験から始められる企業研修を行っています。隣で一緒に手を動かす形です。





