「Teamプランにしたら、全員Claude Codeが使えるんですよね?」
研修の打ち合わせで、情シスの方からこう確認されたことがあります。私はそのとき、少し古い記憶で「Premiumの席だけです」と答えかけました。調べ直すと、今は違っていました。
この記事では、Claude CodeをTeamプランで使うときに比べるべき点を、2026年10月15日時点の公式の料金ページとヘルプセンターで確かめてまとめます。金額はすべて米ドル建ての1席あたりで、税金は別にかかる場合があります。
Teamプランの席は2種類、どちらでもClaude Codeが使える
Teamプランには、StandardとPremiumという2種類の席があります。席は、契約の中で1人に割り当てる利用枠のことです。
ヘルプセンターには「Claude CodeはTeamプランのすべての席に含まれる」と書かれています。以前はPremiumの席だけがClaude Codeに対応していた時期があり、古い解説記事にはその情報が残っています。私が答えかけたのもそれでした。
では、2つの席は何が違うのか。料金ページによると、Premiumの席はStandardの5倍の量を使えます。違いは使える量だけと考えて差し支えありません。
料金を個人プランと並べて比べる
Claude Codeを使える契約を、1人あたりの月額で並べるとこうなります。
契約 | 月払い | 年払いの月額換算 | 使える量の目安 |
|---|---|---|---|
Pro(個人) | 20ドル | 17ドル | 基準 |
Max(個人) | 100ドルから | 年払いなし | Proの5倍か20倍 |
Team Standard | 25ドル | 20ドル | Standardの基準 |
Team Premium | 125ドル | 100ドル | Standardの5倍 |
Teamは2席から150席までの組織が対象です。それより大きい組織や、監査ログ(誰がいつ何をしたかの記録)などが必要な場合はEnterpriseになります。Enterpriseは年払いのみで1席20ドル、そこにAPI(プログラムからClaudeを呼び出すときの従量課金)の単価で、使った量に応じた額が上乗せされます。20席からの契約です。TeamとEnterpriseの違いは別の記事で情シス目線で整理しています。
Proを個人で契約するのと何が違うか
一番よく聞かれるのがこれです。1人25ドルのTeam Standardと、1人20ドルのProを会社が経費で払う形。差額は数ドルですが、中身はかなり違います。
Teamにだけあるのは、管理する側の機能です。料金ページには、SSO(会社のアカウントで一括ログインする仕組み)、ドメインの確認(会社のメールアドレスを持つ人だけを組織に入れる設定)、請求の一元化、利用状況の分析、組織全体へのスキル(よく使う作業手順をClaudeに覚えさせたもの)の配布、コネクタ(外部サービスとの接続)の管理などが並んでいます。
もう1つ大きいのが、データの扱いです。Proは個人向けの契約なので、入力した内容をモデルの学習に使うかどうかは本人の設定しだいです。Teamは商用の契約で、原則として学習に使われません。会社として説明がつくのはTeamのほうです。
席の配り方 全員Premiumにしない
研修先で実際に相談されるのは、「誰にPremiumを配るか」です。
私がすすめているのは、まず全員Standardで始めて、使用量の上限に何度も当たる人だけをPremiumに上げるやり方です。Claude Codeを毎日長時間回す開発寄りの人と、週に数回Excelの集計を頼む人では、使う量が1桁違います。最初から全員をPremiumにすると、1人あたり月80ドル(年払い換算、月払いなら100ドル)の差が人数分積み上がります。
上限に当たったときは、作業が止まります。ヘルプセンターによると、管理者が追加の利用(上限を超えた分を追加で払って使う仕組み)を有効にしておけば、続けられます。止まると困る人が多いなら、Premiumに上げるか追加の利用を許可するか、費用を見比べて決めるのがいいと思います。
見落としやすい2つの注意点
1つ目は、Teamに付く毎月のAPIクレジットです。いま触れた追加の利用とは別物です。2026年10月にAnthropicが、Teamの組織に最大500ドルの月次APIクレジットを付けると発表しました。ただしヘルプセンターには、このクレジットはClaude CodeやClaudeのアプリでは使えないと明記されています。Claude Codeの追加利用に回せると思って計画を立てると外れます。
2つ目は支払い方法です。ヘルプセンターによると、Teamの支払いはクレジットカード、デビットカード、プリペイドカードで、銀行振込は受け付けていません。請求書(インボイス)は請求先のメールに自動で送られます。カード払いが社内規程で難しい会社は、Enterpriseの直接契約を含めて営業窓口に相談することになります。
どの人数ならTeamプランを選ぶか
まとめると、判断の目安はこうです。
1人で試すなら、まずProで十分です。2人以上で業務に使うなら、データの扱いと管理機能のためにTeamプランを選ぶ。全員Standardで始めて、量が足りない人だけPremiumに上げる。150席を超える、または監査ログやSCIM(社員の入退社に合わせてアカウントを自動で増減する仕組み)が必要ならEnterpriseを検討する。
冒頭の情シスの方には、「今は全員使えます。差は量だけです」と答え直しました。Teamプランを入れる前後の具体的な手順は、こちらの記事にあります。




