GitHubが2026年10月1日、Copilot CLIとGitHub CopilotアプリにCopilot dynamic workflowsを公開プレビューとして追加しました。10月8日時点で、Copilotの全プランが対象です。
Copilot CLIは、黒い画面(ターミナル)に文章で指示を打つとAIがファイルを読み書きしてくれる、Claude Codeと同じ種類の道具です。以下、有効にする、作らせる、動かす、の順に書きます。
手順の前に、これが何をするものか
公式の説明を訳すと、dynamic workflowは「作業の進め方を定義したプログラム」です。決まった自動処理と、1体以上のAIエージェント(指示を受けて自分で手を動かすAI)の作業を組み合わせ、順番に、あるいは並列に流します。
コマンドや外部サービスの呼び出し、並列での作業、エージェント同士の検証、区切りで止まって人の確認を待つ、といった動きを組み込めます。
Claude Codeにも同じ名前の機能があり、Codexにも似た仕組みがあります。違いは過去記事で整理しました。
手順1 CLIで実験機能を有効にする
GitHub Copilotアプリ(デスクトップ版)なら設定は要らず、最初から使えます。
CLIは未導入なら次のどれかで入れます。npm・brew・wingetはどれもソフトを入れるための道具で、Macならbrew、Windowsならwingetが手軽です。npmで入れる場合だけNode.js(JavaScriptのプログラムを動かす土台)の22以上が必要です。
npm install -g @github/copilot # どのOSでも
brew install --cask copilot-cli # macOS / Linux
winget install GitHub.Copilot # Windows
次に実験的機能のスイッチを入れます。起動時に --experimental を付けるか、起動後に /experimental on と打つか、どちらか片方で足ります。古い版なら先に /update で更新し、初回は /login でGitHubにログインします。
手順2 ワークフローを言葉で作らせる
最初はCopilotに文章で頼んで書かせるのが早いです。公式のおすすめは、繰り返している作業をそのまま説明すること。「毎週の売上CSVを集計し、前週と大きく違う行だけ調べて、最後に私の確認を待つワークフローを作って」のように頼みます。既存のものは「What dynamic workflows are available?」と聞けば一覧が出ます。
注意点は、作らせたワークフローは既定でそのセッション(起動してから閉じるまでの1回分)限りということ。残すには、ワークフローが入った拡張機能のフォルダを、自分用なら ~/.copilot/extensions/、プロジェクト用なら .github/extensions/ にコピーします。後者はリポジトリ(プロジェクトのファイルの保管場所)経由でチームに共有されます。
私はClaude Codeの同名機能でここに引っかかりました。うまく動いた手順をセッションごと閉じてしまい、翌日作り直させたら中身が微妙に違っていた。動いたら先に保存するのが安全です。
手順3 名前を指定して動かす
保存したワークフローは、文章でもコマンドでも呼べます。
copilot workflow run WORKFLOW-NAME
文章で「java-security-reviewのワークフローをこのフォルダのJavaファイルに走らせて」と頼んでも動きます(公式の例)。人の確認待ちを入れたものはその地点で止まるので、中身を見て再開します。
autopilotやfleetと何が違うのか
Copilot CLIには似た機能が2つあり、私も最初は混同しました。autopilotは任せきりで最後まで進めさせる機能、fleetは複数のAIに手分けさせる機能です。公式の比較を要約します。
機能 | 次の手順を決めるのは | 向く場面 |
|---|---|---|
autopilot | Copilot | 任せきりで最後まで進めてほしい |
fleet | Copilot(分担もCopilot) | 手分けして並列に進めたい |
dynamic workflows | ワークフローを書いた人 | 毎回同じ手順で回したい |
手順を人が決めて固定したいならCopilot dynamic workflowsです。代わりに毎回同じ順番で同じ確認が入ります。
VS Code 9月版で入ったもの
同じ10月1日、VS Code(Microsoftの無料エディタ)のCopilot関連の9月分(v1.136〜v1.140)の更新も公開されました。
Scheduled automations(プレビュー) は、決めた作業を毎時、毎日、毎週のいずれかで自動実行する機能です。
Agent merge(プレビュー) は、プルリクエスト(変更を取り込む前の確認依頼)をマージ(本体に取り込むこと)できる状態まで、エージェントに整えさせる機能です。レビュー指摘への対応、失敗した自動チェック、変更の衝突、GitHub上の自動処理(こちらもワークフローと呼びますが、上のdynamic workflowsとは別物)の再実行を処理します。
どれから触るか
CLIを使っているならCopilot dynamic workflowsを1本作らせてみる、VS Code中心ならScheduled automationsで毎朝の定型作業を1つ登録する、が手軽です。
公式は、多くのサブエージェントを動かすワークフローはAIクレジットを大量に消費しうるので、まず小さい範囲で試すようにと注意しています。大事な作業には人の確認も挟んでおくのが無難です。Claude Codeとの役割分担はこちら。





