2026年9月28日、Claude Sonnet 5.5が出ました。Sonnetは速さと賢さの釣り合いを取った中位の系統です。

気になりそうな点を質問の形で並べました。10月8日時点で公式ページとAPIドキュメント(APIはプログラムからClaudeを呼び出す窓口、その説明書)で確かめた内容です。

Q. 料金はいくらですか

APIの料金は100万トークンあたり入力2ドル、出力10ドル。トークンは文章を細かく刻んだ単位です。

前のSonnet 5と同じ単価で、キャッシュ読み込み(同じ前置きを繰り返し送るときの割引料金)だけが10月7日に0.20ドルから0.10ドルへ下がりました。発表時の数字はもう古くなっています。

扱える文章の長さは100万トークン、1回で出せる長さは12.8万トークンです。

Q. Opus 5.5とどちらを使えばいいですか

単価はSonnet 5.5がOpus 5.5のちょうど半分です。公式の発表ページの比較はこうなっています。

測っているもの

Sonnet 5.5

Opus 5.5

Terminal-Bench 4.0(端末での作業)

70.6%

66.4%

OSWorld 2.1(画面操作)

80.1%

81.8%

CursorBench 4.0(Cursor社のコーディング評価)

55.5%

57.8%

FrontierCode 1.1(難しめのコーディング)

46.2%

54.4%

端末は、黒い画面にコマンドを打って操作する場所のことです。FrontierCodeのSonnet 5.5は、考える深さを最大にしたときの値と注記されています。すべてAnthropic自身の測定なので目安として読んでください。

私の使い分けは単純です。議事録の整形や定型の変換・要約はSonnet 5.5。設計の相談や、他人が書いた大きなコードを読み解かせるときだけOpus 5.5。Opus側の話はこちらです。

前のSonnet 5との比較も発表ページにありますが、測定条件を確かめきれなかったので載せていません。

Q. Claude Codeでは何もしなくても使えますか

Anthropicのアカウントで直接つないでいるなら、使えます。9月28日のv2.1.284前後で、sonnet という呼び名がSonnet 5.5を指すようになりました。

注意したいのはAWSやGoogle Cloud経由の場合です。公式のモデル設定ページでは、Amazon BedrockとGoogle Cloudの sonnet は今もSonnet 4.5を指し、Microsoft Foundryは既定モデル自体がSonnet 4.5です。

見分け方の目安として、個人でProやMaxを契約してログインしているなら直結です。会社の情報システム部門がクラウドの契約で用意したものなら経由の可能性があるので、管理者に聞くのが確実です。今のモデルはClaude Codeの中で /model を打てば出ます。

Q. Sonnet 4.5はいつまで使えますか

9月30日に非推奨(まだ動くが推奨されない状態)になり、2026年11月30日に提供終了です。対象は claude-sonnet-4-5-20250929 で、終了後に指定した呼び出しは失敗します。公式の移行先はSonnet 5.5です。

この日付はAnthropicが運営する場所(Claude API、Claude Platform on AWS、Microsoft Foundry)のものです。Amazon BedrockとGoogle Cloudは各社が終了日を決めます。

どこで呼んでいるか分からないときは、Claude Console(APIの利用状況や請求を見る管理画面)から書き出せるCSVで、APIキー(プログラムからClaudeを使うための合言葉)ごとの使用量を確認できます。私も9月末に書き出したら、忘れていた問い合わせ振り分けの試作がSonnet 4.5を呼び続けていて、ひやりとしました。

Q. API利用者が書き換える場所はありますか

あります。チャットやClaude Codeだけの人は読み飛ばして大丈夫です。モデルIDを変えるだけでは動かない変更が5つ公式に挙がっています。

いちばん引っかかりやすいのは思考(答える前の内部の検討)の止め方です。Sonnet 5で使えた disabled はエラーで突き返され、代わりに between_tools を指定します。

"thinking": {"type": "between_tools"}

最初の考える工程を省く設定で、effort(考える深さの設定)がhigh以下のときだけ使えます。

ほかの4つは、ツールの強制呼び出し(tool_choice の any と tool)の廃止、思考ブロックが会話とモデルに結び付いたこと、computer use(Claudeに画面を操作させる機能)の古いツールの廃止、advisor tool(別のモデルに助言させる機能)の組み合わせの変更です。前の3つはOpus 5.5と共通です。

既定のeffortはAPIではhigh、Claude Codeではmediumです。

Q. チャット版Claudeの無料プランでも使えますか

公式の料金ページでは、無料プランでもSonnetが使えると書かれていますが、それが5.5かどうかの明記はありません。有料プランのチャット版で5.5が選べるかも、10月8日時点の公式ページでははっきり書かれていませんでした。

Sonnet 5のときは無料プランの既定モデルも入れ替わっていたので、同じ流れになる可能性はあります。

Claude Sonnet 5.5で手を動かす必要があるのは、Sonnet 4.5を名指しで呼んでいるAPIの利用者と、BedrockやFoundry経由でClaude Codeを使っている人だけです。それ以外の人は何もしなくて構いません。